ポルシェ、最古の911である「901」をミュージアムに収蔵 復元に3年要す
公開 : 2017.12.18 18:10 更新 : 2018.01.16 15:13
ポルシェは、シャシー番号末尾が「57」の911をミュージアムにおさめました。つまりこれは「901」と呼ばれていた時代ですね。オリジナルを重要視する方針のため、レストアには3年がかかったといいます。
もくじ
ー 希少な「901」 もっとも若いナンバー
ー 「No. 57」発見の背景 支払った額は?
ー 交換より修理優先 可能なかぎりオリジナル
希少な「901」 もっとも若いナンバー
ポルシェが運営する「ポルシェ・ミュージアム」は、3年をかけてレストアした最古の911をコレクションに追加し、2017年12月14日から2018年4月8日までの間、「911(901 No. 57) レジェンドのテイクオフ」と題した特別展示で披露する。
この赤いクーペは、1964年に初の量産スポーツモデルとして生産された1台であり、当時は901の名で知られていた。誕生からちょうど50年が経過したタイミングでポルシェ・ミュージアムは偶然にもこのレアなモデルに出会うと、元の状態にレストアすることを視野に入れてその購入を決断した。
ポルシェは当初、356の後継モデルを901というモデル名で開発し、一般に披露。ところが1964年の秋、生産開始からわずか数週間で、このクーペは商標権の問題によって名称変更を余儀なくされ、911というモデル名を名乗ることになった。
そのため、その時点までに生産された車両は全て901とされたものの、販売時には911の名称が用いられた。ポルシェのファクトリーコレクションには、このレアなモデルが50年間にわたって欠如していたのだ。