ヴェラール、ディーゼル試乗 価格1053万円 トップグレード車
公開 : 2017.12.20 11:40 更新 : 2021.04.13 18:04
どんな感じ?
ラグジュアリーな走り 燃費14.4km/ℓ
注目のディーゼルエンジンは、アイドリング時にはわずかなノイズとバイブレーションをキャビンに伝えるものの、そのレベルは感動的なまでに小さい。その印象はドライブ中にも大きく変わることはなく、したがって走行中のキャビンは、常にラグジュアリーな感覚に包まれる。
前で触れたとおり、ヴェラールは確かにワイドなラインナップを持つモデルだが、これならばJC08モードで14.4km/ℓという燃費に象徴されるランニングコストを考え合わせれば、ディーゼルをチョイスしない理由はないだろう。実際の加速データは、ガソリンの250ps仕様が0-100km/h加速で6.7秒とされるのに対して、このディーゼルでは8.9秒という数字になるが、試乗中には加速の鈍さを感じるような場面はほとんどなかったし、市街地においても、そして高速道路においても、その流れを完全にリードできる余裕が感じられた。
ヴェラールの走りをラグジュアリーなものにしてくれるもうひとつの理由は、もちろんボディとシャシーのエンジニアリングにある。ホワイトボディの82%にアルミニウム素材を使用することで、軽量性とともに高剛性を実現。フロントがダブルウイッシュボーン、リアがインテグラルリンクというデザインになるサスペンションは、ディーゼルモデルでは残念ながらオプションでもエアサスペンションを装備することはできないが、乗り心地には十分なフラット感を感じるし、またオンロードでの動きにはサルーン並みの安定感がある。