初試乗、ボルボXC40 制約多くも工夫で克服 小型SUVをリードできると判断
公開 : 2017.12.22 11:40 更新 : 2017.12.26 09:35
ボルボXC40にいよいよ試乗することができました。そもそものボディサイズゆえ、制約は大いにあったはずですが、それをデザインでカバーしています。イメージより穏やかだけれど小型SUVをリードできると判断しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー ボルボXC40 オリジナル性高く
ー 各グレード 内外装/装備の違い
どんな感じ?
ー 外観は「実直」 内装は意匠で工夫
ー ボルボ XC40 路上での振る舞いは?
「買い」か?
ー 予想より穏やかだが、対抗をリード可
スペック
ー ボルボXC40のスペック
どんなクルマ?
ボルボXC40 オリジナル性高く
競合モデルとは少し違った存在感を放つ、ボルボXC40。機械的な構造は必然的に直球勝負の内容で、心臓部もボルボだが、デザインや哲学的な部分でのオリジナリティは高い。
他メーカーの同クラスのモデルは、上位モデルを小さくしたような弟的な存在だが、XC40は、XC60やXC90と比べたとき、年下のいとこ程度の関係にあるといえそうだ。
ボディは一回り小さくしつつ、塊感をわずかに増している。インテリアは、XC60やXC90の控えめでエレガントなものと比べると、若々しい仕上がりだ。このプラットフォームを利用して、小ぶりなサルーンやエステートが作られた場合、共通したデザイン・テーマが与えられるのだろう。
構造はCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)と呼ばれるもので、新設計のもの。ボルボの各モデルを支える2種のアーキテクチャーのひとつで、XC60やXC90はもう一方を使用している。
クルマの雰囲気とは異なり、アーキテクチャー自体はかなり一般的な設計のもので、スチール製のモノコックに、フロントがマクファーソン・ストラット式、リアがマルチリンク式のサスペンションを備える。電動パワーステアリングと横置きエンジンが前提で、前輪駆動と四輪駆動に対応する。
当初イギリスに導入されるXC40は、四輪駆動でATの仕様。エンジンは、2ℓ189psのディーゼル(D4)と、2ℓ250psのターボガソリン(T5)から選択が可能。今回は幸運にも、両方のモデルをテストできた。