初試乗、ボルボXC40 制約多くも工夫で克服 小型SUVをリードできると判断
公開 : 2017.12.22 11:40 更新 : 2017.12.26 09:35
どんな感じ?
外観は「実直」 内装は意匠で工夫
一般的なクルマや、ボルボの他のモデルとは異なるエクステリア・デザインは、エッジが立って見える。小さなロボットのようにも見え、ほどよく角ばっていて、実直な感じだ。
フロントからリアに向かって25mmほど広がる魅力的なデザインで、ボンネットの横にゴム製の小さなスウェーデンの国旗があしらわれていて、かわいい。
インテリアも同様に、ボルボ・ライクなテーマが踏襲されている。大きく水平基調なダッシュボードだが、新しいデザインのエアベントなど、特徴的なディテールが、アクセントになっている。
インテリアに使用される素材は、明らかにXC60やXC90より劣るものの、デザインの処理でさほど気にならない。金型の数を減らして、製造コストを減らしていると思われるが、デザインそのものが個性的な雰囲気を生みだし、その分、独立したスイッチなどの質感を少し上げてあるのだ。
例えば、ドアの内張を見てみると、シンプルなパネルで構成されているが、テキスタイルやフェルト素材が組み合わされている。上質な素材の使用が限られている分、クリエイティブな側面で解決している。
そして、実用性も悪くない。ドライビング・ポジションは適正だし、センサス・インフォテインメント・システムも操作性もまずまず。リアシートの空間も広く、ラゲッジスペースの容量も十分だろう。ちなみに、ラゲッジスペースのフロアには、必要な時に立てて使えるビルトインの荷物固定用のフックが備わる。気が利いている。