初試乗、ボルボXC40 制約多くも工夫で克服 小型SUVをリードできると判断
公開 : 2017.12.22 11:40 更新 : 2017.12.26 09:35
ボルボ XC40 路上での振る舞いは?
XC40の運転感覚も、近年のボルボのテーマ性が貫かれている。一番小さなボルボということもあるが、そのほかのモデルと同様にエネルギッシュな感覚はないものの、安全性と親しみやすさを備え、極めて快適だ。
テスト車両のうち、ディーゼル・モデルのD4は19インチ・ホイールに235/50 R19サイズのタイヤを装着し、ボルボの標準となる「ダイナミック」サスペンションを搭載。ガソリン・モデルのT5は「スポーツ」仕様で、より硬いダンパーと245/45 R20サイズのタイヤを装着していた。それぞれの車重は明らかではなく、仕様でも異なると思われるが、1684〜1733kgとアナウンスされている。
ガソリンエンジン・モデルのT5は、軽快でタフな印象。大きなホイールとダイナミック方向のサスペンション設定にも関わらず、乗り心地も悪くない。
D4もそうだが、タウンスピードでは若干のざらつきがあるが、不満を感じるほどではないだろう。荒れた路面で看取される横方向の振動も、スピードを上げてしまえば滑らかに変化する。
高速道路での乗り心地も快適だが、ディーゼルエンジンの音はドイツ製のライバルと比べると若干大きめ。トランスミッションはスムーズで、高速のインターチェンジなど、中速コーナーでのボディロールも許容範囲だ。
ボルボは全体的に柔らかい仕上がりを目指したようだが、ロール量はしっかりコントロールされている。コーナリング時は予想通りの挙動を示すので、安全に楽しめる味付けだ。スポーティではないが、非常にいいバランスのさせ方だと思う。