新型リーフ国内試乗 走りと経済性向上めざす日産 走行距離も考慮に検証
公開 : 2017.12.23 12:40 更新 : 2017.12.23 13:47
e-ペダル 曲率ゆるければサーキットでも「使える」
新型リーフのポイントのひとつは、日産がe-ペダルと呼ぶワンペダルドライビングにある。EVは電気モーターの性質上、通常でもガソリンエンジン車よりエンジンブレーキが強いが、新型リーフにはe-ペダルスイッチというモノがあり、それをONにすると減速度が一段と強まる。
さらにe-ペダルモードでは、状況によって通常のブレーキも併用するため、最終的にはブレーキペダルを踏まなくてもクルマが停止する、ワンペダルドライビングが可能になっている。実は、これを最初に僕らに提示したのはBMW i3だったが、ノートe-Powerに続いて、新型リーフもそれを採用したわけだ。
それを試す舞台として、本来はカート用のスモールサーキットが試乗コースに用意されていた。e-ペダルモードでそこを走ると、比較的緩いコーナーへの進入時などにはブレーキペダルを踏まずに充分なだけ減速されて回頭し、たしかに走り易い。
だがその一方で、コーナーの曲率がイメージした以上にきつく、e-ブレーキだけでは減速し切れないと判断、e-ブレーキから通常のフットブレーキに移る場合など、減速Gの変換がもっと自然かつスムーズになされるとより好ましい、と思ったのも事実だった。
いずれにせよ、サーキットを走るような限界的な場合を別にして、ワンペダルドライビングは魅力的なシステムだと思う。