CX-8 四駆モデル 雪道試乗 AWDの評価は? ロードスター/CX-3も検証

公開 : 2017.12.24 15:10  更新 : 2017.12.24 15:27

“技術系のお勉強”

「ヤクド?」


マツダのこの手の試乗会では、“技術系のお勉強” がセットになっているのだが、今回も開発陣の熱い視線に囲まれながら日暮れまで続く勉強会が待っていた。こちらも気が引き締まる。

マツダでは、特別な意識をしなくても、安心・安全で、“クルマが身体感覚になる”、そんな人間中心のクルマづくりを目指しているという。その際に、感じ方の指標として重視しているのが躍度だ。

ヤクド? なにそれ。


日常的には聞きなれない言葉だが、加速度が、速度の変化率を表すのに対し、躍度は、加速度の変化率を表す。つまり、加速度が変化していく勢いのことだ。具体的には、タイヤに力を加えたときの勢いと、体にかかるGの度合い、その両方を指している。


こんなシーンを思い出してみよう。バスに乗車中、変速時のショックでつり革を握っていないと立っていられないことがあるが、新幹線では発進時でも普通に立っていられる。この場合、双方の加速度には、それほどの違いはないが、躍度(=力の出し入れの緻密さ)には違いがあるということなのだ。
 

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