ポルシェ・ボクスター 986を買うなら「S」と迷いも? 中古車購入ガイド
公開 : 2018.01.02 10:10
実は沢山ある、986型の要注意ポイント
この現役の8年間で、3種類のエンジンと6種類の最高出力を持つモデルが存在する。どれを選ぶべきか迷うところだが、中古の986ボクスターを購入する際、実は気にするべき略語や、注意すべき箇所があるので、触れておきたい。
まずはじめに、RMS(リア・メイン・オイルシール)と、IMS(インターミディエイト・シャフト)ベアリングについて。購入時の注意点でも触れているが、どの986シリーズのボクスターでも起き得るのが、RMSのトラブル。部品自体は安いが、ミッションを下ろす必要があるので、交換費用は安くはない。
またIMSベアリングは、シングル・ベアリング式の2000年以降のクルマは、初期型のデュアル・ベアリング式のクルマと比較して、故障しやすいといえる。
RMSとIMSベアリングが交換済みのボクスター3.2Sで、状態の良い2002年式、走行距離13.5万km、整備簿が全て揃った状態のクルマが今回、目に留まった。2011年に上記の交換などの整備がされていて、プレミアムも乗っていると思われるが、売価は8000ポンド(121万円)となっていた。
加えて、シリンダーライナーのヒビ、エンジンブロックに開く小さな穴……。実はまだ沢山あるのだが、整備記録が揃っていないクルマや、手の掛けられていない走行距離が極端に浅いクルマは避けるということが、最善だ。
フラット6を積んだ、程度の良い初代ボクスターのマニュアルなら7000ポンド(106万円)ほど。718シリーズのGTSが横に並んでも、羨ましがらないで済むだろう。