5代目マセラティ・クワトロポルテ 2004〜2012年の中古車、どれが買い? 

公開 : 2018.01.03 10:10

ルックスも良く、性格も悪くない

スポーティな性格は、ほぼ完璧な重量バランスと、後輪駆動によるもの。ドライな素晴らしいサウンドを響かせる4.2ℓのV8エンジンは、354psを7000rpmで発生させる。0-100km/h加速は5.2秒。エレガントで、マッスルカー的なスタイリングのボディは、BMW M5よりも頭ひとつ分、長い。

2005年に、エグゼクティブGTとスポーツGTの、ふたつのモデルが発表される。エグゼクティブ仕様では、ウッドパネルとレザーの内装に、スポーティな20インチのアルミホイール、変速スピードを高速化させたミッションと、快音を響かせるエグゾーストが備わっていた。

2007年、マセラティは、クアトロポルテにZF社製のATを搭載する。トランスアクスルの位置自体も見直され、ミッションはエンジン側に近づけられるとともに、V8エンジンも従来のドライサンプから、ウェットサンプへと変更された。サスペンションを含む全体的な改良が加えられており、初期型と比較して、相場価格も高値で扱われることが多い。

次期モデルの設計を中座したのかとも思えたが、2008年、マセラティはクアトロポルテに再度マイナーチェンジを加える。新しいグリルとヘッドライト、ウイング状のドアミラーになったほか、インテリアではセンターコンソールのデザインが変更された。さらに、GT Sバージョンも追加。4.7ℓに拡大されたV8エンジンは439psを発生させ、0-100km/h加速は5秒以下という俊足を誇る。

この5世代目となるクアトロポルテは、2013年までマセラティのショールームを飾った。4.2ℓの標準モデルなら、1万2000ポンド(182万円)から探せるので、価格も悪くない。キャラクターも良いし、スタイリングも魅力にあふれたモデルだと言える。

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