VWコラード 密かに人気が急上昇 狙い目はVR6 中古車購入ガイド
公開 : 2018.01.06 10:10
コラード ラインナップは?
英国では1989年に販売が開始されたコラードは、タフで活発なゴルフGTIの138ps 1.8ℓ16バルブ・エンジンを搭載していた。実際、このエンジンと後継となる138ps 2ℓ16バルブ・エンジン(1992年)は、どう考えてもシンプルさと信頼性でピカイチだった。タイミング・ベルトだけはときどき交換した方がいい。
しかし、短命だったスーパーチャージャー付1.8ℓのG60(1991年)は、とてもシンプルとはいえない。最高出力160psを絞り出し0-100km/hは8.3秒だが、指定通りの間隔でオイル交換をしないと高回転のスクロール式スーパーチャージャーはすぐに壊れる。
もし興味があるなら、スーパーチャージャーの修理履歴を確かめること。
おそらく、ユーザーからのクレームが将来多発するのを怖れて、1992年にフォルクスワーゲンはG60を2.9ℓエンジンのVR6に置き換えた。
最高出力は190psとパワフルで0-100km/hは6.8秒と俊足、かつとてもスムーズだ。エンジンのタイミング・チェーンには要注意。寿命は16万km程度だ。
同じ年にスタイリングも少し変わった。7枚羽根のグリルは2枚羽根に代わったが、フロント・アーチが広がり、ボンネットにパワーバルジがついたことがより重要だ。翌年にはインテリアのスイッチが新しくなり、ヒーター・コントロールは壊れやすいと評判の悪いロータリー式になった。
1994年には2ℓ16バルブに加えて、117psを発生する8バルブのエンジンが追加された。1995年には革内装で6スポークのアルミ・ホイールを履いた限定バージョンのVR6ストームが登場し、コラードはこれで最後となる。
どのバージョンを買うにしても、在庫が豊富で価格がリーズナブルな今のうちに買った方がいい。