ポルシェ997 中古なら前期か後期か PDK/ティプトロ/MTも要検討
公開 : 2018.01.07 10:10 更新 : 2018.01.07 10:44
前期モデルと後期モデルとの違い
2004年にリリースされた初期モデルでは、標準のカレラは3.6ℓ水平対向6気筒エンジンが325psを発生させ、カレラSは拡大された3.8ℓの排気量から355psを発生させる。
カレラSの方は、高回転域でより活きいきとしてくる。そして、どちらのモデルを選んだとしても、0-100km/h加速は5秒以下でこなし、6速マニュアルか、オプションとなる5速ティプトロニックを介して、後輪を駆動する。
さらにバリアブル・パワーステアリングと、PSMスタビリティ・コントロールが搭載されるほか、カレラSには、設定変更が可能なPASMアダプティブ・ダンパーも装備。オプションとなるスポーツクロノ・パッケージは、PSMを柔らかく設定しても、よりシャープなスロットル・レスポンスと、硬めのショックアブソーバのセッティングとなる。
そのほかのオプションは非常に多彩だが、可変式のスポーツ・エグゾーストやパーキングアシスト、調整可能なスポーツシート、チルト・スライド・サンルーフなどは狙っておきたい。ナビとボーズ製のオーディオが付く、ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント・システム(PCM2)も、装備していると良いオプションだ。
その後、2009年には大幅に変更が加えられた、後期モデルが登場する。
実は、前期モデルには、シリンダー内に発生する傷や、インターミディエイト・シャフトのベアリングの欠陥といったトラブルが報告されているのだが、後期型にはこのような問題は改善されている。
さらに直噴仕様となり、可変バルブタイミングのバリオカム・プラスが装備されたことで、最高出力はスタンダード・モデルで344ps、Sモデルで385psまで向上しているのだ。
燃費もわずかながら改善している。加えてオプションとなるティプトロニックは、素早い変速を可能とする、新しいPDKデュアルクラッチ・トランスミッションに変更。前期型のPCM2は、機能が向上されたPCM3へと置き換わっている。
というわけで、可能ならば後期モデルのPDK仕様を手に入れて、夢のカーライフを過ごしてみてはいかがだろうか。