ポルシェ997 中古なら前期か後期か PDK/ティプトロ/MTも要検討

公開 : 2018.01.07 10:10  更新 : 2018.01.07 10:44

ポルシェ911(997)の中古車 購入時の注意点

エンジン

初期モデルのごく一部には、シリンダー内に発生する傷や、インターミディエイト・シャフトのベアリングの欠陥が認められており、2007年から改善されている。

マフラーに付着するススの量の確認や、アイドリング時のタッピング・ノイズを聞くことも大切。

後期モデルでは、エンジン後部に取り付けられているタンデム・バキュームポンプが錆びて、オイル漏れを起こすことがある。マニュアル車では特に、PIWISダイアグノーシスにノートパソコンなどを接続して、オーバーレブの記録も見ておきたいところだ。

電装類

ミスファイアはエグゾースト・マニフォールドのすぐ側に付いているイグニッション・コイル内の亀裂が原因。オルタネーターのケーブルも、保証期間内に交換されているか確認しておきたいところだ。

トランスミッション

マニュアル・ギアボックスは堅牢だが、ケーブル周りの不調は起こりえる。

クラッチは80000km程はもつが、クラッチペダルが重たい場合は、交換時期が近いしるし。

ボディ

通常は錆びることが少なく、錆びている場合は修復暦を疑う。塗膜の厚さも見ておきたい。ノーズ周りは飛び石傷が付きやすいが、再塗装されている場合は、傷がなくなっているはず。

冷却システム

車両ノーズ部分に取り付けられているラジエターやエアコンのコンデンサーは、飛び石による損傷や枯葉の付着などで、腐食を起こすことがある。リザーバータンク内の液量や、ラジエターホースからの漏れも確認したい。

サスペンションとブレーキ

ロワー・コントロールアーム・ブッシュのきしみ音と、PASMシステムをノーマルとスポーツとで切り替えた際に、明確な乗り心地の変化が起きるかを確認する。

タイヤも高品質な銘柄のものか、ポルシェ認証の「N」タイヤかどうかも確かめておく。タイヤ内側の片減りがひどい場合は、ホイールアライメントの狂いが原因だ。ベンチレーテッド・ブレーキディスクの内面のサビもチェックポイント。

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