ところ変われば車種変わる 世界のパトカー(2)

公開 : 2018.01.04 06:10  更新 : 2018.01.04 09:50


アルファ・ロメオジュリアTi by コッリ(イタリア)

できなかったのか、敢えてしなかったのか、アルファはジュリアのワゴン版を製作しなかった。代わりにそれを行ったのは、ミラノを本拠地とするコーチビルダーのコッリだった。パフォーマンスと実用性の両立のため、Dピラーと長いルーフ、リヤハッチを追加する手法に、コッリは1950年代の101系ジュリエッタでも実績があった。リヤクオーターにはガラスをはめ込むことも可能だったが、多くは鋼板で覆う仕様が選ばれた。

そのジュリア・ワゴンはイタリア警察をはじめ、欧州の各ディーラーや、皮肉なことにアルファ自身のレース部門のニーズも満たした。アルファがワゴン市場に参入するのは、1975年のアルファスッド・ジャルディネッタが初だが、これは2ドア。4ドアのワゴンは84年の33ジャルディネッタまで待つことになる。

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