アウディ新型RS4アバント 初試乗 4代目の操舵/乗り心地、洗練と迫力を両立
公開 : 2017.12.26 12:40
ハンドリングは魅力 乗り心地も良好
ドライバーが走行モードを選択できる、アウディ・ドライブセレクトで「ダイナミック」モードをチョイスして、RS4アバントのノーズをワインディングロードへと向けた。
ほかには「コンフォート」、「オート」、「インディビジュアル」の各モードが用意されるアウディ・ドライブセレクトだが、ダイナミックを選んでも乗り心地には十分な節度がある。ただしリアシートでは、どのモードでも上下動はやや大きく感じられたことも報告しておかなければならない。
ハンドリングは実に魅力的だ。ロールはその量、速度ともに絶妙にチューニングされており、ステアリングの手応えや正確さも、ダイナミックモードではよりスポーティーなものになるから、コーナーには常に安心感を持って進入することができるのだ。
リアにスポーツディファレンシャルを装備する試乗車では、そのトラクション性能の素晴らしさも印象的だった。
さまざまなコンディションが次々に現れるオンロードにおいては、フルタイム4WDの駆動方式はまさに絶対的なもの。とりわけタイトなコーナーからの脱出時には、クワトロシステムによる理想的なトラクション制御の効果は大きい。
今回の試乗ルートには、このRS4アバントがその運動性能をフルに発揮する、ドイツのアウトバーンのようなシチュエーションはなかったが、それでもトラフィックの少ないハイウエイでは、短い時間ではあったが高速域での走りも確認することができた。
ここでのRS4アバントの走りはまさに圧巻。とりわけ直進安定性の高さは印象的で、これならば長時間の高速走行が大きなストレスとなることもないだろう。