シボレー・カマロ6.2ℓV8 2017年型に試乗 古典的マッスルカーの性格は健在
公開 : 2017.12.27 11:40
V8 NAを継続 先進テクノロジーも
このカマロは、パフォーマンスカーに求められるテクノロジーを満載したクルマであるが、鼻先に収まるエンジンはとても古典的。453psのパワーと62.9kg-mのトルクを発生する6162cc自然吸気V8エンジンである。
カマロに搭載されるエンジンは、ハイブリッド化はおろかダウンサイジングやターボ化といった、ヨーロッパ車のトレンドを追うことなく、可変バルブタイミングやダイレクト・フューエル・インジェクションといった機能を追加することで磨きを掛けている。しかし、それは貴方が想像するような、古典的な暴れん坊というわけではない。
その証拠に、オート・プリッピング機能付きの6速マニュアルではなく、8速オートマティックを選べば、燃費向上のため、通常の走行時には4気筒を休止する機能も持ち合わせている。
疑いようのないマッスルカーであるが、しかし、いってみれば、21世紀のマッスルカーである。3万9040ポンド(592万円)の価格帯において、同国のライバルはフォード・マスタングやダッジ・チャレンジャーが挙げられ、もう少し奮発すれば、小さく、軽量で、パワーも劣るが評判のいいBMW M2も射程圏内である。