シボレー・カマロ6.2ℓV8 2017年型に試乗 古典的マッスルカーの性格は健在
公開 : 2017.12.27 11:40
どんな感じ?
マッスルカー ふたつの条件とは
マッスルカーの1番目の定義が、V8エンジンを搭載することであれば、2番目は、安っぽいインテリアを持つことであろう。少なくとも、この定義は過去50年間マッスルカーに当てはまっていたのである。
恐らく、このカマロは、マッスルカーと呼ばれるクルマで初めて建てつけが良く、プレミアム感が感じられるコックピットを持つ。マスタングのように、プラスティック製のパーツは薄っぺらではないし、全体のデザインも単純に古典趣味的ではない。
ただ、外寸を考えるとリアシートのレッグルームの狭さには驚かされる。しかし、フロントの搭乗員には巨大な車内スペースにゴージャスなシートが奢られる。マッスルカーは、長距離走行におけるスピードと快適性を追求してきたが、このカマロも例外ではない。
また、このカマロのステアリングは、遅くも鈍くもなく早く、そしてとてもダイレクトなのである。最新の電動ステアリングがそうであるように、シャープで正確ではあるが、同時に、伝わってくるインフォメーションに乏しい。中速コーナーでは、フロント・タイヤのグリップがどの程度あるか探る必要があるだろう。