AUTOCARが選ぶ、2017年「残念な」「驚いた」「来年期待」のクルマたち

公開 : 2017.12.31 16:40  更新 : 2017.12.31 18:40

アストンDB11 V12かV8か

ソーンダース:
みんなはDB11をどう評価する? 誰か初期のV12モデルを運転したことある? これこそがDB11だって思った?

フランケル:
僕はそう思ったけど。

プライヤー:
僕もだよ。でもこの新しいヤツを知っちゃうと前言撤回かな。

ソーンダース:
だろ? V12のDB11はどうもアストンらしく感じられなかった、って言うか、大人びた感じがしたんだ。

フランケル:
エンジンのせいかな?

ソーンダース:
エンジンがって訳じゃないんだけど、求めてたドライバーズカーっていう感じがしなかったんだよね。でも数カ月前にV8のDB11を運転してみたら、去年乗ったのは実はこのクルマの半分でしかなかったことに気付いたんだ。

わかりやすく説明するね。

V8とV12はDB11のそれぞれ半分ずつを占めてて、僕らみたいなヤツのためにはV8モデルがあるんだなって思うんだよ。だから、アストンがDB11を正真正銘のアストン マーティンにするためにAMG製エンジンが必要だったっていうのはある意味不思議だよね。

そしてV12の2019年モデルにはV8のサスペンションやステアリングのセッティングが反映されるってこと自体がそうだと思うんだけど、この変更ってまさにV12モデルで気に入らなかった点が改善されて、僕ら好みのクルマにするってことだよね。そういう意味でもこのモデルは重要なんだよ。

今日集まった他のクルマと違って、このDB11にはスポーツカーとしての潜在能力を十分活かした、本物のアストン マーティンかどうかっていう重要なテーマがあるんだ。そして、その答えが僕にとってはV8のDB11なんだ。もちろん毎年恒例のドライバーズカーで勝つタイプじゃないけど、個人的には最高のクルマだよね。

フランケル:
メルセデスのワゴンを買っても同じエンジンと余分に101psが付いてくるけど? アストンには究極のエンジンが必要じゃないのかな?

プライヤー:
そんなことは気にならないね。それよりもウラカンアウディ製パーツが使われてるのと同じように、ハンドル周りにメルセデス製パーツがある方が問題だよ。15万ポンド(2270万円)のクルマなんだから、ちゃんとしたパーツを使うべきなんだ。全然無理な注文じゃないと思うけどなぁ。

フランケル:
仰るとおりだけど、そんなに目立たないんじゃない。

プライヤー:
エンジンのサウンドはどう思った? 運転したことないんだけど、AMGほどはうるさくないんじゃないの?

ソーンダース:
そうだね。最近じゃAMGは迫力あるエグゾースト・ノートを作り出すために色んな仕掛けをしてるから、アストンはまず最初にそういった余計なものを取り外したんだ。

僕はAMG GTよりも生き生きとした、よりアストンらしいサウンドだと思う。まさに望んだ音。6気筒のDB7を思い出さない事はないけどね……。

プライヤー:
やっと食べ物が来たぞ。じゃ、そろそろ投票しようか。もし自分が選んだクルマで今日家に帰れないとして、アストンを選ぶのは何人? 誰もいないの? じゃ、スズキは? これも無し。ポルシェ? 3人ね。ランボルギーニは? ふたりと。マクラーレンを選ぶヤツはいない? ここまで好みって分かれるものなのかしら。おもしろいね……。

ソーンダース:
じゃ、ボイスレコーダーを切るよ。もしこれがラジオ番組で僕がDJだったら、勝手にアストンの勝利って言うところだけど。

ではここで、僕らが独断と偏見で選ぶ「2017年の残念だったクルマ」「2017年(予想に反して)驚いたクルマ」「2018年、早く乗りたいクルマ」を発表しよう。

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