2017年 AUTOCAR英国の編集部員が買った9台のクルマたち
公開 : 2017.12.30 15:40 更新 : 2017.12.31 10:38
ジェス・クロスが買ったBMW X5 3.0スポーツ
自分の目の黒いうちは絶対に買わない。2年前、その道に明るいラリー仲間から2005年のE53世代のX5 3.0スポーツをどうかと言われたとき、最初に考えたことだ。ラリーで荷物の運搬や車両の牽引など日々の作業に使われていた。
「走行距離は?」と不機嫌そうな表情で聞き返したところ16万kmとのこと。6000ポンド(90万円)から7000ポンド(105万円)という希望の金額に当てはまるクルマだった。「問題ない」と仲間たち。
第一候補のランド・ローバー・ディスカバリー4はまだちょっと高すぎた。同じくガソリンのX5を所有していたジェームス・ルパートと急いで話をして、腹は決まった。
PCPで新車購入したキア・スポルテージKX-3に乗っていたこともあるが、ラリーの道具をすべて積み込むには小さすぎた。PCPもあまりお金の節約にはならないと判断した。わたしは壊れたら直すのが好きなので、少し古くて安いもののほうが理にかなっている。払い戻しは月330ポンド(49000円)だったので、2年以内にはX5の収支はトントンになるはずだ。何も壊れなければの話だが。
わたしは結局6900ポンド(100万円)を支払うことになった。縁石で傷ついたホイールの修理に270ポンド(4万円)余計にかかったが。工場取り付けの牽引バーを探し出し、バック・カメラを取り付けて備付けのディスプレイに接続した。DIYで50ポンド(7500円)だった。
気に入っているので売るつもりはない(まだディスコ4に未練はあるが)。とても力強く、洗練されていて、運転が楽しい。3.5トンまで牽引可能で、いまや愛嬌のある時代を超越したデザインも好きになった。燃費は9.9km/ℓ程度。
2回のオイル交換とエアコンのコンデンサー、ドライヤーの交換を行ったが、工賃込みで合わせて500ポンド(75000円)しかかからなかった。