マツダMX-5初代 英国では大バーゲン 歴史や中古相場を見つめる
公開 : 2018.01.06 15:40
中古MX-5 注意すべき点
中古のMX-5で注意すべきは腐食だ。特に塩害がそれほど問題とならない日本からの輸入車両の場合、英国向け車両ほどの防錆処理が行われていないことに注意すべきであり、個人で車両を輸入した場合には、英国の路上には例え短時間でも晒すことは避けた方が良い。
錆が最初に発生するのはたいていサイドシルとリア・フェンダー。ボディの他の部分は丈夫なものの、この2カ所が主な弱点となっている。補修用パネルが入手可能だが、最初に想定したよりも錆が進行している場合が多い。
そして、もし素晴らしい車両を見つけ出すことができれば、間違いなくこのクルマに夢中になるはずだ。
初代MX-5のスタイリングの完成度は、MOMAが最初にそのデザインを評価したことが証明している。1994年のわずかな重量増もその素晴らしいハンドリングやしなやかさに影響することはなかった。
MX-5は2シーターのロードスター市場を再興するだけでなく、多くの面で新たに創り出したとも言える。MGがFで挑戦したように、多くのライバルメーカーたちがマツダの成功に続こうとしたが、このマツダ車に向けられたほどの熱い情熱と、世界的な成功を収めることはできなかった。
大多数はMX-5を現代のクルマだと思うかも知れないが、ECUやABSのような電子制御を取り外すことで、この小さなマツダ車を本当のクラシック・モデルにすることもできる。色褪せないスタイリングと素晴らしいハンドリングに、まるでこのクルマ自身がオープン・ロードを走りたがっているかのようなキャラクターを併せ持つクルマにだ。