アストン マーティン V8ヴァンテージ 中古なら4.3? 4.7? 故障のリスクは?

公開 : 2018.01.04 10:10  更新 : 2018.01.04 11:52

4.3か4.7か

2008年には、指摘されていた低回転域でのトルク不足を改善させるため、さらに強力な、426psと47.8kg-mを発生する4.7ℓのV8エンジンに更新される。

これにより、ヴァンテージは0-100km/h加速を4.3秒でこなし、中回転域での出力特性も大幅に向上された。ちなみに4.3ℓモデルの0-100km/h加速は4.8秒だった。

4.7ℓモデルの方が状態が良いものが多いが、自動車税は排気量のぶんだけ高くなる。イギリスの場合、4.7ℓモデルは400ポンド(6万円)だが、4.3ℓモデルは165ポンド(2万5000円)。

そのほかの変更点としては、センターコンソール周りが新しくなり、19インチのアルミホイールも新デザインとなったこと。4.7ℓモデルの中古車相場は、4万2000ポンド(637万円)前後だ。

実際、われわれは4万2480ポンド(645万円)で、2009年モデルのワンオーナー車、走行距離が5.6万km、ディーラーでの記録簿が付いたクルマを発見した。もっと近年のモデルや状態が良いクルマとなると、5万(759万円)ほどは見ておきたい。

一方で4.3ℓモデルでも、望めばインジェクション・システムとECUのソフトウエアを更新することで、405psと42.7kg-mまで増強できる。

4.7ℓモデルでは人気のスポーツパック・オプションとして選べた、ビルシュタイン製のダンパーや軽量なアルミホイールも、別途入手が可能となっている。装着を検討する価値は十分にある。

予算に余裕があるなら間違いなく4.7ℓモデルをお勧めするが、4.3ℓモデルもコストバリューは高い。しかもスタイリングは変わらず美しい。通り過ぎるヴァンテージを振り返り、見とれるくらいなら、思い切って手に入れてはいかがだろう。

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