中古のフォード・マスタング 故障や注意点、おいしいモデルとは 中古車購入ガイド
公開 : 2017.12.31 10:10
マスタング どのモデルがいい?
2004年、210ps 4.0ℓV6エンジンと300ps 4.6ℓV8エンジンとの組み合わせでファストバック・モデルが導入され、いずれのエンジンでも5速マニュアルかオートマティックのトランスミッションが選択出来た。コンバーチブル・モデルの導入は翌2005年となる。
2009年には4.6ℓV8エンジンの出力が315psへと高められ、その後2010年には新デザインのマスタング・エンブレムとウインカー、及びLED式テールライトを採用したマイナーチェンジが行われた。
さらに翌年には新世代の6速マニュアルとオートマティック・ギアボックスが導入され、新たな2種類のエンジンと組み合わされることになった。
それまでの4.0ℓV6はより高効率な305ps 3.7ℓV6へと変更され、4.6ℓエンジンの代わりには444psを発するBoss 302のベースとなった412ps「コヨーテ」5.0ℓV8エンジンが導入された。
新たに登場したGT500はスーパーチャージャー付5.4ℓV8エンジンを搭載し、その出力は550psに達している。その後2013年には、排気量はさらに5.8ℓへと拡大、出力は662psとなり(129km/hでのエンジン回転数はなんと1800rpmという低さである)、ベースとなった5.0ℓV8エンジンも出力が420psへと高められている。これらのモデルにはHID式ヘッドライトが採用された。
モデルや年式にかかわらず、S197を購入する際には全ての灯火類が機能していることを確認する必要がある。これら灯火類はコンピュータで制御されており、英国で小ロットの輸入車等に課されるIVA(Individual Vehicle Approval)テストで大変な目に会う危険性がある。
いまや第6世代の現行S550マスタングよりも高価な車両も出始めたS197に何を期待するか確認しておくことも重要だ。そのことを頭に入れたうえで、9000ポンド(137万円)から購入する事が出来るこの稀代の1台を楽しんで欲しい。