ルノー・クリオ・ウィリアムズは今、「買い」なのか?
公開 : 2018.01.02 17:40
考えるより走れ! 「150psのジャイアントキラー」
初代クリオのラインナップには「16V」という熱いモデルも存在したが、クリオ・ウィリアムズは、それ以上のチューニングを施し、高い出力を得た。
16Vに搭載された1.8ℓのF7Pエンジン(138ps)の排気量を拡大。2.0ℓのF7R型は、最高出力150psを発生する。後にルノー・スポール・スピダーにも搭載されたユニットだ。
0-100km/h加速は7.8秒。最高速度215km/h。非常に優秀な数値を叩き出し、当時のゴルフGTIですら敵わぬ性能を誇った。
しかし、クリオ・ウィリアムズのドライバーズカーとしての評価は、決して最高出力によるものではない。クルマの隅々まで筋肉と神経が結ばれて調和したような仕立て。それこそが美点なのだ。
16Vよりも広いトレッド、ワイドなタイヤ、ローダウン・サスペンションのおかげで、基本性能も高められている。プジョー205GTiの方がハンドリングでは甘美な部分もあるが、それは限られた側面である。クリオは、路面や速度を選ばずグリップにも優れ、限界付近のハンドリングに過敏なところがない。