スバル・インプレッサWRXタイプRは今、「買い」なのか?
公開 : 2018.01.03 17:40
考えるより走れ! 「フラット4は宝石」
今回撮影したのはWRXタイプR Vリミテッド。WRCの1997年シリーズの成功を祝し、翌年1000台だけ製造された限定車だ。シリアルナンバーは179で、走行距離はわずか4万8000km。日本から輸入されている。大型のリアウイングとルーフ・スクープ、大径マフラーが取付けられているが、その他は工場から出てきた日の姿と変わりない。
WRXタイプR Vリミテッドは、余分な装備を削り、ラリー用のベース車両として生まれた。フロントは4ポットではなく、2ポットのキャリパーが装備されている。このクルマで出走するラリーチームは、公道仕様のブレーキを外し、競技用のものに付け替えたに違いない。
だからといって決して大人しい性格のモデルではない。走り出せば喜びを感じ、今でも十二分の速さがある。
メーカー公証の最高出力は280psだが、スバルファンの多くは300ps以上だと話す。
ドロドロと脈打つ水平対向エンジンのサウンドトラックは、疑いようもなくスバルのもの。このターボユニットは宝石のような存在だから、他と聞き間違えることはない。