マニア向けモデル続々! 「ボナムス・ロンドン・オリンピア・オークション」
最終更新日:2017.12.29
マニア向けモデルが、続々登場! ボナムスの1年を締め括るロンドン・オリンピア・オークションを解読してみましょう。
■もくじ
どんなオークション?
ー「ロンドン・オリンピア・オークション」とは
どんな車両が出品?
ーポイント1 91台のクルマ 118点のオートモビリア
ーポイント2 マニア向けモデルが中心
ーポイント3 落札率いまひとつ 57.7%
ーポイント4 イギリス人好みの出品車も
流札? 落札? リザルト一覧
ー「ロンドン・オリンピア・オークション」リザルト一覧
どんなオークション?
「ロンドン・オリンピア・オークション」とは<
●2017.12.6 「ロンドン・オリンピア・オークション」
2017年も様々な国でオークションを開いてきたボナムスだが、その1年を締め括るものとして地元のロンドン・オリンピア・オークションで開いた。コレクターズカーを中心とした91台が用意された。
どんな車両が出品?
ポイント1 91台のクルマ 118点のオートモビリア
1月のスコッツデイル(アメリカ)を皮切りに、世界各国でオークションを開いてきたボナムスの2017年の最終セールとなるのがロンドン・オリンピア・オークションだ。昨年まではディッセンバーセールと称されていたが、今年は開催場所であるロンドン・オリンピアの名が与えられた。余談だがロンドン・オリンピアは、ロンドンのケンジントンにある見本市会場で、その開設は1886年と古く戦前にはモーターショーも開かれたクルマにゆかりの場所でもある。
ここでは広いスペースを確保できるため、91台のクルマと118点のオートモビリア(カタログ、書籍、アート、パーツ、アクセサリー、エナメル・サインなど)が用意された。その内容は一般のコレクターを対象としたもので、新旧のマニアックなモデルが用意された。
ポイント2 マニア向けモデルが中心
イギリスでのオークションだけに91台の出品車中英国車が53台(58.2%)と過半数以上占めることからもその嗜好性が見えてくる。事前の一押しの存在だったが1964年アストン マーティンDB5だ。一見するとプロジェクトに見えるショボイ外観だが、実はDB5ロードカー最速のチューニングが施されたエンスーな1台といえる。このほかあまり注目されるモデルが無かったことからかブガッティ・タイプ55ロードスター・レプリカやフェラーリ250テスタロッサ・リクリエーション(250GTEベース)といったレプリカがピックアップされるほどだった。
ポイント3 落札率いまひとつ 57.7%
このオークションは一般のコレクター(マニア)が対象だったため、内容と価格がシビアに判断される傾向にあった。最近の相場より高めの最低落札額が設定されたクルマは、たとえ貴重なモデルでも残る傾向にある。そのため4輪車の落札率は57.7%と低調だった。
ちなみに落札結果を見てゆくと、トップ6ではブガッティ以外すべて英国車が占めた。レンジをトップ10に広げるとフェラーリが2台加わるが、残りはロールス・ロイスとベントレーが入り、10台中7台が英国車というボナムスの狙い通りの内容となった。ここには億越えのクルマは無く、最高値が6991万円で全般的にエンスーの手が届くお値頃の額で終わった。
ここでの上位6台を記すと、
・1964年アストン マーティンDB5:6991万円(最高落札額)
・1998年ブガッティ・タイプ55ロードスター・レプリカ(3236万円)
・1929年インヴィクタ41/2Lツアラー(2492万円)
・1960年ロールス・ロイス・シルバークラウドIIドロップヘッド・クーペ・アダプテーション(2306万円)
・1961年ジャガーE-タイプ・シリーズ13.8Lフラットフロア・ロードスター(2256万円)
となった。
注目されていたフェラーリ250テスタロッサ・リクリエーションは、出品取下げになってしまった。最近の趣味界は一般オーナーでも出自やヒストリーに拘るように変わっており、以前のようにレプリカで楽しめなくなってきた状況の変化が出品取下げの大きな要因かもしれない。
ポイント4 イギリス人好みの出品車も
このオークションに華美なクルマは無く、イギリス人が好む身近なクルマたちが用意されお値頃価格で落札されていった。主なものを上げると1988年ディムラーDS420リムジン(18万円)、1954年オースチンA40サマーセット・サルーン(87万円)、1972年トライアンフGT6 Mk-IIIクーペ(172万円)、1966年ランドローバー・シリーズIIA109 4×4 レッカー車(165万円)、1954年MGミジェットTF1250ロードスター(261万円)とマニアックなモデルが並んだ。
変わったところでは全日本F3000でロス・チーバーが乗っていたマーチ87Bが当時のカラーリングのまま姿を見せたが、エンジンが展示用のモックアップだったため200万円と安価で終わっている。また1983年フォードRS1600iが487万円で落札されているが、これは走行164kmという新車状態にあったためで、フェラーリ360スパイダーも3600マイル(約5800km)というローマイレージが評価され1520万円まで値を上げた。
当レポートをスライドショー形式でご覧になりたい方は、記事下のリンクをご利用ください。
画像ギャラリー
- 2025.01.15 【ポルシェの2024年】911は過去最高、カイエンがトップセールス 全世界で31万718台を販売
- 2025.01.15 マセラティ、黒字化は見込めるが「容易ではない」 新社長の課題と期待
- 2025.01.15 テスラ新型「モデルY」受注開始 デザイン刷新で空力性能アップ 595万円から
- 2025.01.14 洒落た「見た目通り」スポーティ! プジョーe-308へ試乗 ほどよく小柄・軽快な電動ハッチバック
- 2025.01.14 トヨタが「ミドシップ・スポーツカー」発表 次期型MR2への布石? 2.0Lエンジンで最大600ps超
- 2025.01.14 【90kg軽く、40万円安い】ルノー・ファンに勧めたい新型アルカナはマイルドハイブリッド
- 2025.01.14 【発売は1月下旬以降!】フォルクスワーゲン新型ゴルフR/ゴルフRヴァリアント 日本初公開はオートサロンにて
- 2025.01.14 【細部をブラッシュアップ】フォルクスワーゲン新型ゴルフ/ゴルフ・ヴァリアント たゆまぬ進化を続ける
- 2025.01.14 新型ルノー「5」 2025年の欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞 審査員による解説付き
- 2025.01.13 気が利くステーションワゴン健在! アウディA5 アバント 2.0 TDIへ試乗 得意分野は高速道路
- 2025.01.13 フィアット 2029年に新型500、2030年に新型パンダを投入 「500ハイブリッド」発売も前倒し
- 2025.01.13 【東京オートサロンを終えて思うこと】欧米では常識外の異端児!大きな変化のきっかけはAMGだった
- 2025.01.13 【25万8406人が参加】東京オートサロンが大盛況の3日間会期を終え閉幕!
- 2025.01.13 【DKはドリキンに由来】土屋圭市氏が監修!ヒョンデ・アイオニック5N専用ハイパフォーマンスパッケージ発表
- 2025.01.13 【8.5世代ゴルフ日本導入開始】RもGTIも登場!注目はR専用の4モーション
- 2025.01.13 【ここが出発点】カーナビのトレンドの源流を振り返る
- 2025.01.13 【激戦区で敢えて勝負】BYDの新クロスオーバーSUV、シーライオン7を初公開!
- 2025.01.13 【アグレッシブ×上質さ】スバルBRZに「ギャラクシーパープル・パール」採用 200台特別仕様車
- 2025.01.13 【2024年のロールス・ロイスは記録的】ビスポーク内容の金額が前年比10%増 過去3番目の年間販売台数も
- 2025.01.13 スコダ、主力EV「エンヤク」改良型発表 Cd値0.229を達成 内外装も一新
公式SNS
おすすめ
-
【マクラーレンGTSで疾走!】今井優杏の九州・長崎トリップ
2025.01.10
-
【ハスキーボイスのおしゃれさん】三菱デリカミニ・シャモニーパッケージにキュンがとまらない
2025.01.01
-
【オールラウンダーを超越!】三菱デリカD:5シャモニーコンプリートパッケージは熟成された安心感
2025.01.01
-
【オフロードではタフに、オンロードではしなやかに】トライトンはもうひとつの三菱フラッグシップ!
2024.12.25
-
【ハンドリングに新しい思想を見た!】新型フォルクスワーゲン・ティグアンがさらなるプレミア感で登場
2024.12.20
-
日常のひとコマに彩りを 新型フィアット・ドブロとプロップスタイリストの共通点
2024.12.19
-
波を楽しむファミリーとともに見つける、新型フィアット・ドブロの魅力!
2024.12.19
-
【他に代わるものがない選択肢】新型フォルクスワーゲン・パサートは悪目立ちしない実直な生活のパートナー!
2024.12.13
-
【ライバルは見当たらない】ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌは魅惑のクーペSUV!
2024.12.11