ポルシェ597ヤクトワーゲン（1955年）

1955年、新たに組織されたドイツ陸軍は、低価格で効率の良い、ジープのような四輪駆動車を提案するよう、自動車メーカーに依頼した。ポルシェは自社初のオフローダーである597でこれに対応。シンプルな機能重視のクルマで、356譲りのフラット4をリアアクスル後方に搭載する。

しかし、これは制式採用を勝ち取れなかった。理由は製造コストの高さと、ポルシェが所定の期間内に必要な台数を用意するだけの生産能力を持ち合わせていなかったこと。コンペの勝者はDKWムンガとなった。

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