客観的にはターボ四駆。でも、自然吸気FRの誘惑も捨てがたい

そういうわけで、快速エステートとしてはRS6のほうがM5よりもイイ。たとえBMWにしかるべきデキのトランスミッション──新型のダブルクラッチ物件がまずM3に付くという形でこれは来年実現されるだろうけど──が与えられたとしても、それでもまだ足りない。

足りないのは、2本1対のフロントドライブシャフト。じゃないと、公道上でのやりあいでアウディにかなわない。あとそう、トルクのギャップを埋めるためのターボ×2ともっとデカい容量の燃料タンクも欠かせない。

アウディの80ℓに対してビーエムは70ℓしかないので、これだと満タン1回の航続距離は500kmにもならない。 　

僕の心の中にはコドモがいて、そのコドモはいついかなるときでも後輪駆動のワゴンが大好きときている。8000rpmまで回るエンジンに目がないときている。

でも、今回の勝者はRS6。ただし、R8やRS4ほど心の琴線にタッチしまくるクルマではないけれど。

あと、このクルマに関しては理念上ヨシとしきれない部分もある。あるけれど、乗ってヨカッタほうが理念に打ち勝った。ほんとギリギリで。

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