スバル・インプレッサWRX vs ルノー・メガーヌR26 vs VWゴルフGTI 回顧録

公開 : 2018.01.26 16:20  更新 : 2018.01.26 18:41

秀逸なGTIのインテリア

 

さて、いよいよシートに座ってみよう。

インプレッサWRXは3台のなかではもっとも新しいモデルであるが、残念ながらそのインテリアはいちばん凡庸と言わざるを得ない。黒と灰色に覆い尽くされた室内は、合理的なレイアウトをしているものの、見た目にはエレガントにはほど遠い。

救いといえば、アルミ調のプラスティックがあちこちに使われている点と、握り心地のいい革巻きのステアリングホイール、サイドサポートが大きく張り出したバケットシート、キーを差し込むとフルスケールまで針が振れてから戻るメーターなどスポーティなアイテムを備える点だろうか。

また、ドライビングポジションも、左腿に当たりそうなハンドブレーキレバーを別にすればおおむね快適である。

快適性という点では、WRXよりもはるかに優れているのがゴルフGTIである。シートは形状こそWRXほど立派ではないが、同等のサポート性を備えている。キャビンは格段に高いクオリティで仕上げられ、トリムは本物のアルミ製で、それがスタイリッシュに配置されている。

また、ダッシュボードの上面にはソフトな素材が使われ、豪華とまではいかないまでも、上品でくつろげる雰囲気の室内である。シートとステアリングホイールのポジションも合わせやすく、非常に快適でリラックスできる車内だ。


 
対照的なのがメガーヌR26だ。そのキャビンは、長く伸びたアルミ仕上げのドアハンドルやフードの付いたメーターパネルなどの洒落たデザインと、サーキット走行用マシン的な無骨さが奇妙にミックスされたものだ。

しかもレカロ・シートや黒いスティール製のシート台座、アルミ製のペダルプレートなどは、アフターパーツをDIYで取り付けたように見えてしまうほどチープな仕上がりだ。

ただしこのシート、身体をぴったりと包み込み、インプレッサのシートと同様、長い距離を走っても意外に快適である。

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