ポルシェ911カレラT試乗 50年前の「T」とは趣旨替えの仕上がり
公開 : 2018.01.15 11:40
満足感の高いドライビング・フィール
運転してまず初めに気がつく事は、極めて楽に高速運転が可能で、それが楽しいということ。路面状況に併せて、ピレリ・ソットゼロ・ウィンターというスタッドレスタイヤを履いていたので限定的とは言え、それを考慮したとしても、素晴らしい仕上がりとなっている。
非常にパワフルな後輪駆動のクルマで、路面状況の読みにくい郊外の一般道を、信じられないほど流麗に走行することができた。
PASMシステムならダンパーを硬くもできるが、柔らかいままでもボディの動きを小さく納めてくれ、印象は良かった。そして、クルマの特徴であるエンジンの搭載位置が生み出す強力なトラクションと、リミテッドスリップデフの効果で、クルマへの信頼感は非常に高い。
GT3の様なエキサイティングな体験ではないかもしれないが、多くのひとが充分に満足でき、堪能できるドライビング・フィールを提供してくれるはずだ。