日産マイクラ 英仕様に1.0ℓ直3自然吸気 価格さげるが力不足 試乗記
公開 : 2018.01.10 11:10 更新 : 2021.03.19 11:28
どんな感じ?
パワー不足が露呈 中速に向く
われわれは第5世代のマイクラを気に入っており、ロードテストを行った際には、その活力あるデザイン、とてもバランスの取れたドライビング・ダイナミクス、そしてレベルの高い装備品を称賛した。
ただし試乗車はターボ・エンジンだった。悲しいかな、パフォーマンスが最高というわけではなかった。そして、同じことが今回の試乗車にも当てはまる。
自然吸気エンジンの場合、1ℓの排気量では小さすぎてまったくの力不足だ。ハイウェイの快適走行に欠かせない力強さもなく(風の抵抗にも早々にお手上げだ)、市街地では発進時のトルクが足りない。
この1ℓのマイクラは、邪魔されずに中くらいのスピードで定速走行するのに適したクルマだということになる。
そのような状況ではエンジンは洗練されており、運転スタイルを慣性走行モードに切り替えればそこそこ力強くもある。5速のマニュアル・ギアボックスはシフトも軽く、タッチも明確なので、最大トルクを発生する3500rpm付近にエンジンをキープすることは簡単である。
しかし、ピークパワーはなんと6300rpmで発生する。このエンジンをそんなに回すことはスムーズでもないし意味もない。追い越しをする場合には、このことをしっかりと頭に入れて、周囲の交通状況に十分な注意を払い、前もって周到に準備をする必要がある。