レクサスLS 5代目に試乗 デザインと質感は最高、500hのエンジンは力不足
公開 : 2018.01.11 11:40 更新 : 2018.01.11 13:52
正常進化にスパイスを加えて
これまでもLSは、英国では苦戦を強いられてきた。
最も売れたのは世界金融危機寸前の2007年だが、それでもせいぜい400台程度だ。
もっとも、それは自業自得といえる部分もある。ディーゼルを設定しなかったことで、相当数の見込み客を逃したと考えられるからだ。
一方で、中身を吟味することなく、とにかく高いクルマを買おうとするようなユーザーが高級車市場には少ないことが、レクサスにはマイナスに働いたという側面もある。
ただし、英国ほど保守的ではないマーケットでは大いに成功を収めているだけに、新型LSが大きなイメージチェンジを図ることはなかった。
ただし、その路線を徹底的に煮詰めた正常進化でありながら、より活気ある雰囲気もそこには盛り込まれている。
以前より低く、広く、長いボディは、スタイリングもずっと大胆になった。ファンキーすれすれ、と言ってもいいほどで、非凡な風采と、ほとんど狂気的なまでのディテールへのこだわりを併せ持っている。フロントのスピンドルグリルは5000もの面があるというもので、デザインには14週間を要したという。