アウディRS3、リッチフィールド社のチューンで507psへ 試乗の印象は
公開 : 2018.01.16 11:40
エグゾースト/シャシー/操舵は?
4輪駆動の驚くべきトラクションと電光石火のデュアルクラッチ・オートマティック・ギアボックスのおかげもあり、追い越し性能は目覚ましく、遅いクルマの後で我慢することなどあり得ない。
ノーマルのアウディ・エグゾースト・システムは特色あるリッチなサウンドで、不必要にボーボー言うこともない。ボンネットの下にあるのが単なる5気筒エンジンではないことに誰でも気づくはずだ。
エンジン以外はどうか?
少なくとも現在までのところ、リッチフィールドはシャシーには触れていない。そしてもしあなたが、RS3は例えば後輪駆動のBMW M2のように刺激的で挑発的なクルマではないと理解できるなら、存分に楽しむことができるだろう。
アンダーステアも軽い。ステアリングはシャープかつダイレクト。サスペンションも先代のRS3よりしなやかで、でこぼこ道でも不快に飛び跳ねることなく、滑らかで落ち着いている。
そのほかでは、ミニマリズムのキャビンは魅力的で使われているマテリアルも上等だ。エクステリアのスタイルも、アグレッシブと控えめのちょうど中間。とても良いバランスだ。
この隅々まで配慮の行き届いたRS3、特に507psのRS3は、日常使いのクルマとしてもたいへん魅力的である。