ルノー 「運転好きが満足する」自動運転とは シンビオズを例に 試乗も
公開 : 2018.01.27 11:40 更新 : 2018.01.27 11:50
運転好きが満足する、AI利用の自動運転
パトリック・ルシャルピーいわく「ルノー社員は運転好きなので、自動運転モデル開発への動機づけは難しいものでした。ですからわれわれはシンビオズをダイナミックなモデルにしたかったのです。このクルマのパフォーマンスはEV技術、つまり2基のモーターがもたらすパワーが決め手になっています」
シンビオズではドライバー・エイドとして、車体に設置されたセンサーが集めた情報を拡張現実ヘッドアップ・ディスプレイに映し出す。
ルシャルピーによれば「AI(人工知能)によって、より深く運転に関わることができるようになります。つまり、もっとクルマを信頼できるんです」
「運転好きのひとでも、時には自動運転を好ましいと思う場合があるはずです。ダイナミック・モードで運転を楽しむのか、自動運転で王様の様に移動するのかを選ぶことができるんです」
シンビオズのデモカーのサイズはアウディA4程度だが、そのプラットフォームは専用設計であり、全長4920mmのボディのフロア下には72kWhのバッテリーが搭載される。
インテリアのスペースを拡大するために暖房システムは車両のフロントに置かれ、オーディオ・システムはダッシュボードとドアから取り除かれている。
代わりに、フランスのスタートアップ企業であるDevialet社が開発した特殊なスピーカーが車両の前後とBピラーに取り付けられる。
ダッシュボードはL字型に配置されたLG製有機ELパネルに占領され、同じくLGが開発した特別仕様のスマートフォン式タッチスクリーン2基は携帯のミラーアプリによる操作が可能だ。