ルノー 「運転好きが満足する」自動運転とは シンビオズを例に 試乗も
公開 : 2018.01.27 11:40 更新 : 2018.01.27 11:50
シンビオズに乗ってみた(運転はしていない)
フランスのハイウェイを走っているかと思えば、次の瞬間には素晴らしくモダンな街の真ん中で、周囲のクルマが赤くぼやけていく。そして、今度は空を飛びながら、眼下に広がる広大な森を見渡しているのだ。
何か変なものでも吸ったんだろうか?
とんでもない。Ubisoftがルノー・シンビオズの自動運転中の暇つぶしのために開発したVR(仮想現実)体験を試してみただけだ。このソフトウェアでは、完全に仮想現実に入り込ませるために、クルマから集められたデータにマッチした状況が作り出される。
そのために、仮想現実のプログラムが終わってヘッドセットを外し、12月の激しい雨に濡れるフランスのハイウェイを走行中だという現実に直面すると、非常に戸惑いを覚えることになる。
シンビオズの運転席でVRヘッドセットを装着するということは、すなわちこのクルマへの信頼を表しているのだが、正直に言えば、万一の事態に備えてわたしのとなりにはエンジニアが待機してくれていた。
自動運転モードでは、シンビオズは非常に巧みな運転を見せる。レーン・チェンジも自信をもって行うが、時折、周囲を走行する他車の影響から躊躇する場合も無いわけではない。
そして、自分で運転してみても悪くは無かった。もちろん、2200kgの車重や、プロトタイプから想像される粗削りな部分を感じない訳にはいかなかったが、電動モーターによる加速は十分であり、ハンドリングも自信に満ちたものだった。