マセラティのBMW M5イーター、ギブリ
公開 : 2013.02.12 17:01 更新 : 2017.06.01 01:46
マセラティはその売上を2015年までに現在の8倍となる50,000台とするのに最も大きな役割を担っているのが、BMW M5のライバル的ポジションを与えれたギブリであるとしている。
この新しいサルーンは、今年後半からの製造が予定されているが、4月の上海モーターショーでそのベールを脱ぐ予定だ。当初は9月のフランクフルト・モーターショーという噂もあったが、それはキャンセルとなったようだ。
ギブリは、新しいクアトロポルテ、既存のグラン・ツーリスモ、グラン・カブリオにプラスされるモデルで、来年発表されるレヴァンテSUVと、2015年に発表されるアルファ・ロメオ4Cをベースとしたライトウエイト・スポーツによって、新しいマセラティのラインナップが完成することとなる。
ギブリは、BMW M5、ポルシェ・パナメーラ、ジャガーXFRをライバルとするとされている。
エンジンは、ツインターボV6とV8、そしてマセラティでは初となるディーゼル・ユニットも用意される。ツインターボV6のディーゼル・ユニットは、パナメーラとアウディA6のハイ・パフォーマンス・ディーゼルをターゲットとするモデルだ。
RWDが標準で、4WDはオプションとなる。
デザインは、デザイン・コンサルタント、ロレンツォ・ラマチオッティの元、マセラティ社内で行われた。
M157というコードネームを持つギブリは、クアトロポルテのシャシーを縮めたものを使用する。その全長は4900mmと、クアトロポルテよりも300mm短い。ギブリは、クアトロポルテよりもアグレッシブなクルマであることを強調するために、電子制御サスペンションを持つサブフレームを持つ。
全長がクアトロポルテよりも短いにもかかわらず、そのリアのレッグ・スペースは旧クアトロポルテとほぼ同じだという。これは、優れたプラットフォームの影響によるところが大きい。
エンジンは、フェラーリ・デザインのツインターボ直噴3.0ℓV6がその中心となる。クアトロポルテでは416bhp、56.3kg-mのパワーを持つが、ギブリ用には若干デチューンされ385bhp程度となる予定。
ハイパワー・バージョンは、ツインターボ直噴3.8ℓV8で、クアトロポルテ用は523bhp、66.2kg-m。ギブリ用は480bhpとなりそうだ。
ディーゼル・ユニットの詳細は明らかにされていないが、クライスラー300やジーぷ・グランド・チェロキーに搭載されているフィアット・グループの3.0ℓV6ターボをチューニングしたものとなる予定だ。キャビンに入り込む特徴的なディーゼル・エンジンのサウンドを隠すために、エンジンおよびエグゾースト・ノートの徹底したチューニングを受けているという。
ミッションは、パドルシフトを持つZF製の8速オートマティックがすべてのエンジンに組み合わせられる。