BMW M2をリッチフィールドがチューン オリジナルを凌駕する洗練性も獲得
公開 : 2018.01.18 11:40
楽しいドライビングに浸れる
スタンダードのM2も、非常に良くできたクルマには違いない。フロントタイヤのグリップ力は極めて高いし、アンダーステアも良く抑えられ、軽快で俊敏。走らせる喜びに溢れている。
路面が濡れていたり、路面温度が低いコンディションでも、優れたトラクションを発揮する。ふんだんな馬力とトルクにも関わらず、2速であっても、M2は極めて効率的にパワーを路面に伝えることが可能。これがM4となると、あまりにも強力なトルクが急に立ち上がるため、リアタイヤはグリップを失ってしまう。結果、風を切って走る前に、トラクション・コントロールのお世話になる事に。
一方、リッチフィールドM2は、M4よりも落ち着いた乗り心地で、M2より優れた操縦性も得ていると思う。標準の2台よりも、遥かに楽しいドライビングに浸ることができるのだ。
直線加速という面では、スタンダードのM2より明確な速さの違いを感じるほどではないが、エンジンのフィーリングもずっと良くなっている。2000rpm辺りから本領を発揮し、リミッターまでリニアに回転数を上げ、ターボを積んでいるとは思えないほど、全域に渡って柔軟にパワーを発生させる。
アクラポヴィッチ社のエグゾーストは美しい和音を鳴らし、時折響かせる破裂音に笑顔がこぼれてしまう。