アルファ・ロメオ4Cデビュー

公開 : 2013.02.12 21:00  更新 : 2017.06.01 01:46

フィアットは、ミッド・エンジン・リア・ドライブのコンパクト・スポーツカーアルファ・ロメオ4Cを発表した。このコンパクト・スポーツは、来月のジュネーブ・モーターショーで発表される予定だが、それより前に公式写真が公開されたというもの。

アルファ・ロメオはこの4Cで再びアメリカ市場に復帰することになる。

この2シーターの4Cは、2年前のジュネーブ・モーターショーでコンセプト・モデルが発表されたものだが、いよいよこれがプロダクション・モデルとなる。

ボディ重量はカーボンファイバー・ボディをまとっているため1000kgを切るとされている。また、価格も50,000ポンド(736万円)以下になる模様。エンジンは、1.7ℓのターボ・ユニットが搭載される。

アルファ・ロメオは3月5日に行われるジュネーブ・モーターショーのプレスデイ以前には詳細は発表する予定はない。しかし、1bhpあたり4kg未満のパワー・ウエイト・レシオを持つことは確かで、スイスのアルファ・ロメオ・ディーラーが漏らしたところによれば、エンジン・パワーは237bhpで、ボディ・ウエイトとは950kgだという。コンセプト・モデルは850kgだったが、プロダクション・モデル向けのプリペアードがされた結果ということになろう。

トップ・スピードはリミッターで250km/hに制限されるが、0-100km/hは4.5秒になるという。

アルファ・ロメオ・ジュリエッタなどに搭載されるエンジンは、1750TBIとして知られている4気筒ユニットだが、鋳造アルミニウム製となり、およそ25kgの軽量化が計られている。また、ターボ・ラグを最小限に抑えるためのダイレクト・イグニッションとマルチ・エア・デュアル可変バルブ・タイミングと、新しい排気システムが採用されている模様。また、専用のインテークとエグゾースト・システムも装備される。

燃費とCO2排出量は小さい4気筒エンジンのまま、そのパワーは3.0ℓの6気筒エンジン並のパフォーマンスを持つエンジンとされている。

1742ccのエンジンにプラスされるのは、アルファ・ロメオ製のツイン・ドライ・クラッチを持つオートマティック・トランスミッション。ジュリエッタやミトから移植されたもので、パドル・シフトを備える。マニュアル・ギアボックスは用意されない。

4Cのサイズは、長さが4000mm未満、幅が2000mm、高さが1180mmだ。ホイールベースは2400mmという値。このサイズは、ロータス・エリーゼエヴォーラの中間といったもの。

4Cのトピックは、そのシャシーにカーボン・モノコックが使用されていることだ。これは、マクラーレンMP4C-12のようなスーパーカーにはあるが、この価格のスポーツカーに用いられることは非常に稀である。

これにタブ・マウントされたフレームが取り付けられ、そこにフロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマクファーソン・ストラットというサスペンションが吊られる。

シャシー・セットアップは、ドライバーによってダイナミック、ナチュナル、オールウェザー、レースという4つのモードが選択可能だ。

年間2,500台という2014年の計画を目指して、今年の夏からモデナのマセラティの工場で生産がスタートする。ヨーロッパと北米でそれぞれ1,000台を販売する予定だ。その他の500台が、残りの地域向けとなる。

2014年には、266bhpにまでパワー・アップされたレーシング・バージョンと、そのロード・ゴーイング・モデルであるストラダーレが追加され、コンバーチブルも2014年後半にはラインナップに加えられるとスイスのディーラーはコメントしている。

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