マイクロカー「ピールP50」に試乗 独特の世界観、理由はどこに?
公開 : 2018.01.20 10:10 更新 : 2018.01.20 10:51
小さいことはいいことだ 愛すべきマイクロカーたち
ブルッシュ・モペッタ
P50より6年早く前後逆のレイアウトで登場したマイクロカーは、前1輪操舵、後2輪駆動のオープンモデル。シュトゥットガルトのエゴン・ブルッシュによるもので、その数は極めて少ない。そのため、英国のマイクロカーのスペシャリストであるアンディ・カーターをはじめ、このクルマのレプリカを製造しようというメーカーも少なくない。
FMR TG500
言うまでもなくメッサーシュミットのレプリカだが、オリジナルのカビネンローラーが三輪だったのに対し、フェンド・フリッツァーが手掛けたそれは四輪。搭載された494ccの2気筒は、20ps程度を発生。2013年のオークションでは32万2000ドル(約3500万円)の値が付いた。
フジキャビン
メッサーシュミット同様、第二次大戦中の航空機メーカーをルーツに持つ、日本が誇るマイクロカー。前2輪/後1輪レイアウトとFRPボディ、単眼ヘッドライトを持つ。
1955〜1958年に生産され、エンジンは5.5psの122cc単気筒をリアに積む。シートは並列2座だが、全幅は1270mmしかなく、助手席をやや後退させるレイアウトを採る。全長2950mmに対し、ホイールベースが2000mmあるディメンションも特徴的だ。