フォードのCEOに直撃 欧州撤退は? EV、自動運転の見通し 「ワン・フォード」の修整も

公開 : 2018.01.16 17:30  更新 : 2018.01.16 17:30

自動デリバリー車 小規模業者が好感か

自動デリバリー車について、ジム・ハケットCEOは「機械から食べ物を簡単に受け取れるというのは、広く好まれるでしょう」という。そうしたクルマの登場は「小規模業者にとっては、とてもいいニュース」になると期待もしている。

しかし、大多数が自家用車を所有しなくなるという見通しについては否定的だ。

「自動車への情熱を持つひとびとは多くいます。彼らが運転する楽しみをあきらめるとは思えませんね」

事業的なタイムスケールで言えば、運営は3つにカテゴリー分けできるという。それは現在、近い将来、遠い未来で、それぞれ5〜7年単位で区切られる。

となれば、遠い未来も10年かそこら先に過ぎず、しかし、その間に少なくとも2車種のモデルチェンジが行われるという。無駄にしている時間はないのだ。

ハケットは「ワン・フォード」、すなわち仕向け地ごとに合わせるよりグローバルモデルを開発しようというプランが時代に即しており、各プラットフォームでスケールメリットを生むには最適だと考えている。

しかし、フォードは方針の変更を打ち出している。「特定の地域には、多少の調整も必要でしょう」

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