VW燃費不正問題の「その後」 どれくらい対応済み? 具体的な解決策は
公開 : 2018.01.27 18:40 更新 : 2018.01.27 18:49
フォルクスワーゲンの排ガス不正問題後から、しばらくが経ちました。同社はどう挽回のでしょうか? きれいごとだけではない「本気」のトライを目の当たりにしました。
text:Jesse Crosse(ジェシ・クロス)
もくじ
ー 「きれいごと」ではないVWの対応
ー 改良技術によるNOxの大幅な低減
ー 高速プラグインハイブリッドとEVの投入
ー ガソリン技術のパワーアップも注力
ー 2種類のマイルド・ハイブリッド車
ー CNG(圧縮天然ガス)と合成燃料も
「きれいごと」ではないVWの対応
排ガス不正問題を受けて、フォルクスワーゲンは欧州、北米、中国が推進する将来のCO2排出量削減要求に対応できるさまざまな新しいパワートレイン技術を計画している。
同社の主な目的は気候目標の達成であり、排出量削減への取り組みに莫大な資金を投入しているようだ。開発しているのはハイブリッド、電気、高度な燃焼エンジンといった幅広い技術である。
乗用車のCO2平均排出量を2020年までに95g/kmとする目標値に対して2030年までにさらに削減することが求められそうだ。この難題に対処するにあたって、どのメーカーもパワートレインの電動化が必須となるだろう。
フォルクスワーゲンの販売全体に占める電気自動車の割合は現在わずか3%だが、2025年までにバッテリー式電気自動車が25%、その他の電化技術を採用したクルマが50%以上を占めることになると同社は予測している。
さらに、バイオ燃料や合成燃料、合成天然ガスの研究も進めている。