VW燃費不正問題の「その後」 どれくらい対応済み? 具体的な解決策は

公開 : 2018.01.27 18:40  更新 : 2018.01.27 18:49

改良技術によるNOxの大幅な低減

排ガス不正が行われたフォルクスワーゲンの排気量2.0ℓ、1.6ℓ、1.2ℓのディーゼル・エンジン搭載車について、欧州全体では70%のリコールが完了し、全世界では1.4秒ごとに1台がリコール作業を受けている。

フォルクスワーゲンによると新たなRDE試験(Real Driving Emission=実路走行排気)を導入した独自のテストでリコール対象車は法の基準を満たしているが、場合によっては修理によって却って汚染度が上がるという事態に直面しているそうだ。

将来的には、第2世代の選択的触媒還元モジュールとNOx貯蔵触媒を組み合わせて排気システムに導入することで、NOxを大幅に低減できるようになる。さらに、エンジン内部に発生するNOxも新しい高圧噴射システムと燃焼技術によって削減できるようになる。

新たな48V電気システムで作動する電動コンプレッサーもまた、NOx発生のピーク値を下げるので触媒の負担が軽減される。

高速プラグインハイブリッドとEVの投入

フォルクスワーゲンには今のところ電気自動車としてe-ゴルフとe-Up!、そしてプラグイン・ハイブリッド車としてゴルフGTEとパサートGTEがあり、今後さらに多くのモデルを電動化するようだ。

現在のハイブリッド・モデルは7速DSGトランスミッションを搭載し、61psを出力する電気モーターを内蔵している。そして、エンジニア達はゴルフGTEパフォーマンスという名のGTIプロトタイプを作ろうとしている。

このモデルは、バッテリーが十分に充電されていればソフトウェアが加速の際に終始電動モードに切り替える。これから量産される新世代7速DSGトランスミッションもフル・ハイブリッド駆動をサポートする。

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