ロードテスト(10) BMW X3 ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2018.02.04 11:40
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
新型X3に装備されるiDriveは、第6世代に当たる。しかし、機能をフルに活用するには、アップデートが必要だ。
680ポンド(約10万円)のプロフェッショナル・マルチメディアと1545ポンド(約23万円)のテクノロジー・パッケージを追加することで、ジェスチャーコントロールやwi-fiホットスポット、スマートフォンのワイヤレス充電、デジタル計器盤といった目玉機能がすべて使えるようになる。
音楽好きなら、160ポンド(約2.4万円)のオンライン・エンターテイメントと銘打ったストリーミング機能や、820ポンド(約12万円)のハーマンカードン・オーディオも欲しくなるだろう。つまり、システムを自分好みにするには、追加出費がかなり多くなる。Apple CarPlayすら標準装備されない。
これらのアップグレードでは、少なくとも出費に見合ったプレミアム感は得られる。大きなディスプレイは鮮明でレスポンスがよく、タッチパネルと音声認識のほか、限定的だがジェスチャー操作もできるようになる。もちろん、iDriveのダイヤルは言うまでもない。
またBMWは、メールサーバー接続ソフトのMicrosoft Exchangeを車載した初のメーカーとなった。X3ではこれも有償オプションだが、メールの編集や安全な送信が可能になる。
視界
Aピラーは太いが、シートポジションのおかげで長いボンネットの先まで見通せる。リアのクォーターウインドウは、後進時に役立つ。
燈火類
ハイ/ローともに良好で、自動切り替えも他車よりクイックだ。
ステアリングとペダル
ブレーキペダルはやや右へオフセットしているが、踏面が広いので煩わされることはない。BMWの通例通り、ステアリングコラムの調整幅も大きい。