購入と維持　★★★★★★★★☆☆

10年前なら、燃費やCO2排出量でBMWがこのセグメントのトップにあったが、今やそうでもない。Q5やGLC、ステルヴィオやFペース、それにランドローバー・ディスカバリー・スポーツなどと見比べると、X3はちょうどその中間あたりだ。競争力はあるが、他を圧倒するほどではない。われわれの実測値では、前述のとおりX3が17.3（より正確には17.27）km/ℓ、ステルヴィオが17.6km/ℓだが、ほかにQ5 2.0TDI 190が14.9 km/ℓ、ボルボXC60 D4が17.3（17.31） km/ℓをマークしている。

価格設定も同様で、競争力はあるが、ライバルより極端に低くすることはない。ただし、専門筋は値落ちが小さいと予測しており、結果としてお得感が出る。

英国仕様は、全車8段AT＋4WDで、エントリーレベルのSEトリムでも18インチのホイールや3ゾーンエアコン、インフォテイメントシステムと純正ナビゲーション、リアルタイム交通情報、デジタルラジオが標準装備される。おすすめできるオプションは、ワイドスクリーンのプロフェッショナル・マルチメディアシステムと、スマートフォン同期ソフトくらいだろうか。

ランフラットでないタイヤも選べるが、マッチするホイールは全10種のうち3タイプのみ。それを選択できるのはSEグレードのほか、xDrive30dのMスポーツと、トップグレードのM40iに限定される。

価値の推移

1年経過時のリセールバリューはQ5を上回るが、3年後はその限りではない。

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