試乗シボレー・カマロZL1 魅力は価格 英国/日本で買えぬ点「残念」
公開 : 2018.01.22 11:40
ハードコアとは一線を画す乗り心地
例えアダプティブダンパーの設定を最も柔らかい「ツアー」にしても、乗り心地は予想通り硬いが、ZL1はやみくもなハードコアとは一線を画す、素直な脚さばきを披露する。
そしてエンジンに勝るとも劣らない、カマロの特徴となるのがステアリングフィール。アルカンターラが巻かれた肉厚なステアリングホイールの感触は重く、路面の凹凸や質感を手に取るように伝えてくれる。ZL1の野生に隠れた本性を、明確に示している側面と言える。
一方、ZL1 1LEはサーキットを住処とする更にハードコアな仕上げで、手懐けるのは難しい。
サーキット前提のサスペンションは、標準のZL1が持っている柔軟性を失い、最も一般道に向いているセッティングにしても、あらゆる路面の凹凸を直接ドライバーに伝えてくる。サーキットでは頼もしいと感じるのだろうが、わたしなら、一般道では標準モデルのZL1を選びたいと思う。