6代目VWポロ1.0 TSI試乗 実用性と快適性、ライバルさらに引き離す

公開 : 2018.01.23 11:40


「買い」か?

快適性を重視するなら買い

あまりにもベーシックな存在と言えるポロ。

快適で、安全で、実用的。それらは、見方によっては退屈に感じられる事柄でもある。また、これまでも道路とドライバーとのコミュニケーションという点では、さほど濃密ではなかった。

そんな理由から、わたしはこれまで、5代目ポロではなく、ルノー・クリオでもなく、フォードフィエスタを選んできた。

セアト・イビーザも選択肢ではある。FRグレードなら今回テストしたポロと同じエンジンを積んでいる。贅沢と言えるようなクルマではないが、充実した装備と、自然な運転する楽しさを併せ持っている。それに価格は3000ポンド(45万円)ほど安い。同じことはエコブーストエンジンを搭載したフォード・フィエスタにも当てはまる。

しかし、ポロほどの洗練性を持っていないことも事実だ。

ゴルフに次ぐヒットモデルとなっているポロは、Bセグメントの成熟したモデル群の1台ではあるが、成長を繰り返すことでセグメント構成自体にも影響を及ぼしているほど。

6代目ポロは疑う余地もなく、フォルクスワーゲンが代を重ねて磨き上げてきた特徴を持っている。その高い実用性と快適性は、見過ごすことができないクルマだと思う。

コンパクトカーを購入する理由があり、最も快適性を重視するなら、ポロは好適だと言えるだろう。

フォルクスワーゲン・ポロSEL 1.0のスペック

価格 19530ポンド(296万円)
全長×全幅×全高
最高速度 199km/h
0-100km/h加速 9.5秒
燃費 20.8km/ℓ
CO2排出量 109g/km
乾燥重量 1190kg
パワートレイン 直列3気筒999ccターボ
使用燃料 ガソリン
最高出力 115ps/5000-5500rpm
最大トルク 20.4kg-m/2000-3500rpm
ギアボックス 7速デュアルクラッチ・オートマチック

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