ヒュンダイ・サンタフェ・スタイル2WD 2.2 CRDi
公開 : 2013.02.14 13:01 更新 : 2021.02.20 18:32
■どんなクルマ?
既に成功を収めているヒュンダイ・サンタフェだが、その2WDバージョンが追加された。われわれは、その4WDモデル・バージョンのオールラウンド能力に非常に感動したが、2WDバージョンはどうなのだろうか。
基本的に2WDモデルは4WDモデルの特質を引き継いでいるようだ。エンジンは194bhp、43.0kg-mを発揮する2.2ℓのディーゼルで、これに6速マニュアル・ギアボックスが組み合わせられる。そして5シーター、または7シーターのレイアウトを持つ。
5シーターのサンタフェは、585ℓのブート・スペースを持ち、リア・シートを折り畳むとその荷室は1,680ℓとなる。7シーターは、通常で516ℓ、シートを折り畳むと1,615ℓだ。
今回テストしたスタイルはベース・トリムだが、それでも18インチ・アロイホイール、フロント・シート・ヒーター、エアコン、プライバシー・ガラス、ブルートゥース接続、クルーズ・コントロールは標準装備。5シーターのわれわれのテスト車輛は、これに495ポンド(7.2万円)のオプションのメタリック塗装が施されていた。
■どんな感じ?
その4WDの兄弟車のように、2WDのサンタフェも、良い乗り心地と静かなドライビング・フィーリングをもたらしてくれる。その取り回しは楽で、運転していて愉しい類のクルマである。
ハンドリングも良く、4WDモデルよりもむしろ器用にすら感じる。しかし、コーナリング中にヨーが残るのは気になる点だ。ステアリングは、ほとんどフィードバックがない。ヒュンダイのフレックス・ステアという可変システムで提供される3つのモードでも、路面都のコンタクトを伝えることがない。
2WDモデルは、4WDモデルよりも66kg軽いこともあって、0-100km/h加速は0.5秒以上速い9.4秒というタイムを持つが、もちろん、サンタフェは、シグナル・ダッシュを得意とするクルマではない。それよりも燃費の方が気になる類のクルマだ。その燃費は、4WDモデルに対して0.6km/ℓ改善された17.0km/ℓ、CO2排出量も159g/kmから155g/kmに改善されている。われわれのサリー周辺でのテスト・ドライブでは15km/ℓという実質燃費をマークした。慎重に運転すれば、17km/ℓ台をマークすることはそう難しいことではないだろう。
■「買い」か?
サンタフェは、前モデルに対して価格が高くなった。そのため、価格の抑えられた2WDモデルの投入は、大いに歓迎すべきことだ。特に、山道をドライブすることのほとんどないドライバーにとっては、この2WDは有用かもしれない。また、4WDモデルに1,400ポンド(20万円)のコストを払うのであれば、その代わりに安いウインター・タイヤを用意するというのも手かもしれない。
(マット・バート)
ヒュンダイ・サンタフェ・スタイル2WD 2.2 CRDi
価格 | 25,495ポンド(370万円) |
最高速度 | 190km/h |
0-100km/h加速 | 9.4秒 |
燃費 | 17.0km/ℓ |
CO2排出量 | 155g/km |
乾燥重量 | 1863kg |
エンジン | 直列4気筒2198ccディーゼル |
最高出力 | 194bhp/3800rpm |
最大トルク | 43.0kg-m/1800rpm-2500rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |