試乗 VW Up! GTI 同価格帯の中で高い説得力 日本導入も期待
公開 : 2018.01.24 11:40
フォルクスワーゲンUp!にGTIが登場。楽しく安全で、軽量、そして価格は合理的。魅力的な言葉が並ぶだけでなく、初代ゴルフGTIにも通じる影響力を身につけた仕上がりとは。
もくじ
どんなクルマ?
ー 初代ゴルフ並みの影響力
ー 1070kgの車重に充実した装備
どんな感じ?
ー ヘアピンは少し苦手でも、VW共通の快適さ
ー 得意分野は高速コーナー
ー 笑顔になるドライビングフィール
「買い」か?
ー 高い説得力を持つ仕上がり
スペック
ー フォルクスワーゲンUp! GTIのスペック
どんなクルマ?
初代ゴルフ並みの影響力
フォルクスワーゲンUp! GTIの記事を書く時、フォルクスワーゲンの初代ゴルフGTIについても触れない訳にはいかない。Up!は正確には直系ではないが、フォルクスワーゲン自身、ホットハッチの元祖の存在を尊重しているからだ。
1976年の初代ゴルフGTIの登場以来、歴代のゴルフGTIだけでなく、すべての自動車メーカーは、その存在に倣ってきたと言える。
初代ゴルフと比較すると、デザインは大きく変化しているUp!。しかし両車は近似した力、影響力を持っていると思う。
その中で最も注目すべき点は、初代のホットなゴルフが持ち合わせていたような、輝きやエンターテイメント性、フレッシュな空気感をUp!からも感じられること。
ちなみにフレッシュな空気と言えば、Up!は、95%もの排気ガスに含まれる微粒子を取り除く、「ガソリン微粒子除去フィルター」を始めて搭載したクルマでもある。
フォルクスワーゲンみずからオマージュする初代ゴルフGTI。しかし、Up!が1070kgで、初代ゴルフGTIは810kgという車重には、フォルクスワーゲン自身は触れていない。新しいコンパクトカーはゴルフよりも2クラスほど小さいホットハッチだが、随分と車重は重くなっているじゃないか。