試乗 VW Up! GTI 同価格帯の中で高い説得力 日本導入も期待

公開 : 2018.01.24 11:40


1070kgの車重に充実した装備

しかし車重増は仕方のないことだと思う。

重くなった反面、とても冷えた日の朝や、とても暑い日の午後、ラジオを聞いたりするのに、初代ゴルフよりもUp!は遥かに快適だ。それに、もし街路樹に突っ込んでも、より安全。そのための重量増であると考えるべきだろう。

むしろ今の時代、1070kgは軽量な方。115psを5000rpmで発生する3気筒999ccのエンジンでも、ホットとまでは言えないにしろ、充分楽しめるハッチバックにしくれている。

このエンジンはターボの力を借りて、20.2kg-mという充分な最大トルクを、2000rpmから生み出す。6速マニュアルを介して前輪を駆動し、0-100km/h加速は8.8秒となっている。

またエッジの効いたスタイリングもわたし好みで、1万3750ポンド(208万円)から買える3ドアモデルが良いと思う。GTIはスタンダードモデルから15mmローダウンされ、17インチのアルミホイールに195/40タイヤを履いているが、デメリットはなさそうだ。

高めのシートポジションに変更はないが、電動パワーステアリングとベンチレーテッドディスクブレーキはポロの物を加工して装備。リアがトーションビーム、フロントがマクファーソン・ストラットのサスペンションは、アッパーマウントが強化され、フロントのロワアームは新設計のものになている。

アダプティブダンパーは備わっていないが、1万4000ポンドを下回るコンパクトカーに必要はないだろう。

早速走り出してみたい。

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