試乗 VWティグアン・オールスペース2.0ℓディーゼル より安価なモデル推奨
公開 : 2018.01.29 10:40
ディーゼル主体のラインナップ
ティグアンから大きく変わったのは、109mm延長されたホイールベースだ。これにより、3列目シートを設置するスペースを稼いだだけでなく、荷室容量の最大値が1655ℓから1775ℓに拡大された。
これは5シリーズ・ツーリングを多少上回るが、2005ℓを呑み込むスコダ・コディアックには見劣りする。
フォルクスワーゲンは、顧客の9割がディーゼルを選ぶと見込んでいる。そこで、ガソリンが1.4ℓ・150psと2.0ℓ・179ps、2機種のTSIであるのに対し、ディーゼルは150psと190psの2.0ℓTDIに、239psの2.0ℓBiTDIも用意する。ちなみに最後に挙げたツインターボ版ディーゼルはアルテオンで試乗したが、力強いものの洗練性には欠ける。
トリムはティグアンとほぼ同様の設定だが、最廉価版はSEでなく、SEナビゲーションとなる。これはSEに対してボディ同色やクロームの外装パーツや8.0インチのタッチパネル式ディスプレイなどが追加された仕様だ。
その上位に当たるSELには、12.3インチのデジタル計器盤であるアクティブ・インフォ・ディスプレイや、4モード式の4モーション4WDシステムを装備。
最上級仕様のRラインには、20インチのホイールやスポーツサスペンションが備わる。試乗しなければなんとも言えないが、そうしたアイテムがファミリーユース志向のオールスペースに適しているかは疑問を感じるところだ。