新型スペーシア試乗 価格/走り/内装を評価 カスタム・ターボも
公開 : 2018.01.27 20:40 更新 : 2018.01.28 21:10
ISGによる駆動補助 ターボ編
ちなみにカスタムのターボ車(写真白)では高速域でもアクセルの踏み込み量が減るため電動補助も頻繁に介入する。一般路で乗っているとターボは不要かなと思えたが、高い速度域では余力が段違い。相対的にはマイルドハイブリッド効果もターボ車は高速走行向けと言えよう。
フットワークは和み系。へなちょこ系と言ってもいいが、頭の重さを感じさせるように、ゆらりと入るロールや鈍い操舵反応はスポーティ車を好むドライバーには許し難いかもしれない。ただ、緩さで全体がうまくバランスしているのが妙味である。
ある程度ロールしてしまえば挙動もライントレースも落ち着いているし、とくに補正操舵も必要としない。高速直進時のステアフィールの据わりもよく、神経質な反応は皆無なので、鷹揚に構えて運転できる。また、新型車ではウレタンを用いた「早当て」でバンプストップラバーを積極的に活用するサスストローク制御を採用する。軽乗用は後席使用の有無で後輪荷重が大きく変化しやすいが、空荷の乗り心地と定員乗車での操安を両立させるサス設計であり、ロールするほどにしっかりするのはそういう部分も効いている。
なお、サスチューンは全車共通であり、装着タイヤが標準系全車とカスタムのベーシックグレードは155/65R14、カスタムのXS以上は165/55R15となる。15インチ仕様は若干操縦感覚が引き締まるが、個人的には全体的に「緩さ」でまとまっている14インチ仕様がスペーシアらしくて好印象だった。