新型ヴェルファイア(マイチェンV6)試乗 30系後期 アルファードHV車も
公開 : 2018.01.30 11:40 更新 : 2021.01.28 17:22
第2世代トヨタ・セーフティ・センスとは?
ヴァルファイアは上下2段構造を強調し、特に「エアロタイプ」は「ダンベル形状」と表現される下側のグリルが大きくなった。こちらは「トランスフォーマー」の悪役のメガトロンに似ている、かどうかは別にして、なんとなく悪役っぽい面構えなのはこれまで通りである。
機械的には、3.5ℓV6エンジンの主要部品を一新、トヨタとして国内初の8速ATと組み合わせたのが目玉だ。これは海外で販売されている現行カムリ用のV6+ATを移植したわけである。エンジンは従来型の最高出力280ps/6200rpm、最大トルク35.1kg-m/4700rpmからそれぞれ301ps/6600rpmと36.8kg-m/4600-4700rpmへと大きく向上。ギアボックスの多段化により、効率がアップし、動力性能が上がると同時に燃費は14%アップしている。
乗り心地とハンドリングを改善するため、開口部まわりの接着剤を増やしてボディ剛性を上げ、足回りはダンパーの動きを調整することで若干硬くしている。アル/ヴェルを足として使うトヨタの役員からの要望であったそうな。ここだけの話。
メーカー的に訴えたいのは、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されたことだろう。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、自転車の運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持をするためにステアリング操作の一部を支援してくれる「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載する。微妙な表現だけれど、LTAはもちろん、「やっちゃえ日産」、つまり自動運転方向のシステムということになる。